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コンピューター将棋ソフト「tanuki-」シリーズの実験結果を掲載しています。

tanuki- 2023-06-24 たややん式定跡生成手法 2020 追試3

tanuki- 2023-06-24 たややん式定跡生成手法 2020 追試3

実験内容

定跡生成

生成ルーチン たややん式定跡生成手法 2020
棋譜 floodgate の 2021~2023 年の棋譜
レーティング下限 3900
レーティング表 2023-06-19 閲覧
勝率下限 33%
出現頻度下限 2 回以上

レーティング測定

対局相手 tanuki- 2023-01-24 たややん式定跡生成手法 2020 出現頻度の低い指し手の削除 https://docs.google.com/document/d/198n5ElSCVPNNz8Ed-vJID2Xyml_95mJSK3nRq3Y1vpQ/edit?usp=sharing (wcsc32 定跡)
思考時間 持ち時間 300 秒 + 1 手 2 秒加算
対局数 5000
同時対局数 64
ハッシュサイズ 768
開始局面 平手

実験結果

レーティング測定

対局数=5000 同時対局数=64 ハッシュサイズ=768 開始手数=0 最大手数=320 開始局面ファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\TanukiColiseum\taya36_2020-11-06.sfen NUMAノード数=1 表示更新間隔(ms)=3600000

思考エンジン1 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine1\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=create_tayayan_book2.2023-06-23.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale1=20 Depth1=0

思考エンジン2 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine2\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=tanuki-wcsc32.2022-05-01.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale2=20 Depth2=0

対局数5000 先手勝ち2527(57.7%) 後手勝ち1853(42.3%) 引き分け620

engine1

勝ち2151(49.1% R-5.4 +-9.6) 先手勝ち1252(28.6%) 後手勝ち899(20.5%)

宣言勝ち74 先手宣言勝ち43 後手宣言勝ち31 先手引き分け294 後手引き分け326

engine2

勝ち2229(50.9%) 先手勝ち1275(29.1%) 後手勝ち954(21.8%)

宣言勝ち87 先手宣言勝ち39 後手宣言勝ち48 先手引き分け326 後手引き分け294

2151,620,2229

今回作成した定跡は、wcsc32 定跡と比べ、 R-5.4 となり、レーティングに有意差はなかった。

考察

レーティング

今回作成した定跡は、wcsc32 定跡と比べ、棋譜及びレーティングリストの取得日時が異なっている。

https://docs.google.com/document/d/1CpU5icSbwIUSN8ADXoeeGgPots9HGlrOgJGxl-9TOqM/edit?usp=sharingの結果の、レーティング下限がレーティングに影響を与えないという結果と矛盾している。理由として、評価関数と思考エンジンの違いが考えられる。より新しい評価関数よび思考エンジンを使用している、今回の結果を信じるのが良いと思われる。

まとめ

たややん式定跡生成手法 2020 の追試として、 2023 年 6 月 19 日のレーティングリストと、 2021 年~ 2023 年 6 月 19 日までの棋譜を用いて、定跡データベースを作成し、レーティングを測定した。また、定跡を生成する際、下限レーティングを 3800 から 3900 に変更した。

結果、 wcsc32 定跡と比べ、レーティングに有意差はなかった。

次回は、レーティングリストに、 2021 年以降のすべての日のものを用い、 1 度でもレーティングが 3900 以上となった思考エンジン同士の対局の棋譜を用いて棋譜を生成し、レーティングを測定したい。