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コンピューター将棋ソフト「tanuki-」シリーズの実験結果を掲載しています。

tanuki- 2023-06-29 たややん式定跡生成手法 2020 追試4

将棋 コンピュータ将棋

tanuki- 2023-06-29 たややん式定跡生成手法 2020 追試4

実験内容

定跡生成

生成ルーチン たややん式定跡生成手法 2020
棋譜 floodgate の 2021～2023 年の棋譜
レーティング下限 3900
レーティング表 2021-01-01 ～ 2023-06-23 閲覧
勝率下限 33%
出現頻度下限 2 回以上

レーティング測定

対局相手 tanuki- 2023-06-24 たややん式定跡生成手法 2020 追試3 https://docs.google.com/document/d/1mXK5sUamA0dl0IxV9ja_OsefCn9noV5l8ER8eLE9pg4/edit?usp=sharingtanuki- 2023-01-24 たややん式定跡生成手法 2020 出現頻度の低い指し手の削除 (wcsc32 定跡) https://docs.google.com/document/d/198n5ElSCVPNNz8Ed-vJID2Xyml_95mJSK3nRq3Y1vpQ/edit?usp=sharing
思考時間 持ち時間 300 秒 + 1 手 2 秒加算
対局数 5000
同時対局数 64
ハッシュサイズ 768
開始局面 平手

実験結果

レーティング測定

対局数=5000 同時対局数=64 ハッシュサイズ=768 開始手数=0 最大手数=320 開始局面ファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\TanukiColiseum\taya36_2020-11-06.sfen NUMAノード数=1 表示更新間隔(ms)=3600000

思考エンジン1 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine1\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=create_tayayan_book2.2023-06-23.0.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale1=20 Depth1=0

思考エンジン2 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine2\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=create_tayayan_book2.2023-06-23.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale2=20 Depth2=0

対局数5000 先手勝ち2494(56.5%) 後手勝ち1920(43.5%) 引き分け586

engine1

勝ち2319(52.5% R15.6 +-9.6) 先手勝ち1302(29.5%) 後手勝ち1017(23.0%)

宣言勝ち84 先手宣言勝ち43 後手宣言勝ち41 先手引き分け292 後手引き分け294

engine2

勝ち2095(47.5%) 先手勝ち1192(27.0%) 後手勝ち903(20.5%)

宣言勝ち76 先手宣言勝ち32 後手宣言勝ち44 先手引き分け294 後手引き分け292

2319,586,2095

対局数=5000 同時対局数=64 ハッシュサイズ=768 開始手数=0 最大手数=320 開始局面ファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\TanukiColiseum\taya36_2020-11-06.sfen NUMAノード数=1 表示更新間隔(ms)=3600000

思考エンジン1 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine1\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=create_tayayan_book2.2023-06-23.0.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale1=20 Depth1=0

思考エンジン2 name=YaneuraOu NNUE 7.63 64ZEN2 TOURNAMENT author=by yaneurao exeファイル=C:\Jenkins\workspace\TanukiColiseum.2023-04-16\engine2\source\YaneuraOu-by-gcc.exe 評価関数フォルダパス=D:\hnoda\tanuki-.halfkp_256x2-32-32.2023-05-08\eval 定跡手数=256 定跡ファイル名=tanuki-wcsc32.2022-05-01.db 思考ノード数=0 思考ノード数に加える乱数(%)=0 思考ノード数の乱数を1手毎に変化させる=False 持ち時間(ms)=300000 秒読み時間(ms)=0 加算時間(ms)=2000 乱数付き思考時間(ms)=0 スレッド数=1 BookEvalDiff=30 定跡の採択率を考慮する=true 定跡の手数を無視する=false SlowMover=100 DrawValue=-2 BookEvalBlackLimit=0 BookEvalWhiteLimit=-140 FVScale2=20 Depth2=0

対局数5000 先手勝ち2531(56.9%) 後手勝ち1914(43.1%) 引き分け555

engine1

勝ち2269(51.0% R6.5 +-9.6) 先手勝ち1306(29.4%) 後手勝ち963(21.7%)

宣言勝ち89 先手宣言勝ち48 後手宣言勝ち41 先手引き分け241 後手引き分け314

engine2

勝ち2176(49.0%) 先手勝ち1225(27.6%) 後手勝ち951(21.4%)

宣言勝ち101 先手宣言勝ち49 後手宣言勝ち52 先手引き分け314 後手引き分け241

2269,555,2176

今回作成した定跡は、 前回作成した定跡と比較して、 R15.6 となり、有意にレーティングが高かった。一方、 wcsc32 定跡と比較し、 R6.5 となり、レーティングに有意差はなかった。

考察

レーティング

前回作成した定跡と比較し、有意にレーティングが高かったことから、ある 1 日におけるレーティングリストにおいて、一定のレーティングより高いソフト同士の棋譜を用いるより、一定の期間内のレーティングリストにおいて、一度でも一定のレーティングを超えたことのあるソフト同士の棋譜を用いたほうが、良いという事なのだと思われる。

wcsc32 定跡に対しレーティングに有意な差がなかった点については、 wcsc32 定跡生成時に、たまたま良い棋譜を残したソフトが、高いレーティングをつけていたため、という可能性が考えらえる。

まとめ

たややん式定跡生成手法 2020 の追試として、 2021 年 1 月 1 日～2023 年 6 月 23 日のレーティングリストと、 2021 年～ 2023 年 6 月 23 日までの棋譜を用いて、定跡データベースを作成し、レーティングを測定した。棋譜は、 1 度でもレーティングが 3900 を超えたソフト同士の対局の棋譜を使用した。

結果、前回作成した定跡に比べ、 R15.6 となり、有意にレーティングが高かった。一方、wcsc32 定跡と比較し、 R6.5 となり、レーティングに有意差はなかった。

次回は杉村達也氏が公開している、定跡生成スクリプトを用いた、角換わり基本図からの定跡生成を追試したい。